東南アジアの国、ベトナムにハノイという町があります。かつての北ベトナムの首都で、ベトナム戦争の時にはアメリカ空軍による北爆のターゲットになった街です。今は統一ベトナムの首都になっています。戦後３０年余り経った今は、もう戦争の名残も見えません。

現在のベトナムは、経済発展途上国として離陸に向って猛然と加速中です。日本との国交は３３年間にわたっていて、経済・技術援助国としては日本がトップです。

私と妻はそのハノイで２年間暮らす機会がありました。
そこで暮らして、街や職場で日常経験する珍しい事を、困ったり面白がったりしていると、自然に日本との比較になります。そんな中で、逆に日本という国のおもしろさにも、段々と気づいてきました。

儒教的道徳観や、漢字文化・大乗仏教などで文化的ベースがやや近く、地理的条件の異なるこのアジアの国に住むことによって、西洋との比較ではさして珍しくも感じなかった日本の有様が、逆に珍しく、貴重にも感じるようになってきました。

〜どこか懐かしい風景〜
〜４０年前の日本へタイムトリップ〜

〜〜〜　目次　〜〜〜

１．ハノイ駐在

　　　　ハノイ、仕事、ハノイの日本人

２．暮らし見聞

　　　　品物が豊富で安い、市場、各種商店、露店、スーパーマーケット、
　　　　多彩な食べ物、パーティ食、昼食の値段、散髪、酒、日本では食べない？
　　　　住居と間取り、建材と建築方法、

３．家庭見聞

　　　　家族、子供、教育熱心、レジャー、旧正月、冠婚葬祭、

４．街の様子の体験

　　　　街の人々、公園、
　　　　交通事情（バイク、歩く、バス、タクシー、シクロ、バイクタクシー）、治安、

5．業務での体験

　　　　器材の調達、勤務時間と昼休み、時間感覚、給料と副業、女性の日・先生の日

６．ベトナム人像の体験

　　　　人の気質、仲が良い、バスの人

７．ベトナム文化の体験

　　　　儒教的道徳が根付いている 「人生で一番大切なものは？」
　　　　重層文化、アート、文化財、

８．ベトナムから見た日本

　　　　似ている点、大きな違い、対日感情、対日関係

９．昔の日本が見えた？

　　　　40年前へタイムスリップ